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ボルドール24時間参戦記 ⑤走行開始!
2014年05月11日

フリー走行スタート!
最初はストッククラスの#69号車で走行。
その後、EWCクラスの#51号車でもライディング。

このチームは元々ストッククラスで参戦してましたが
今年に入ってEWCクラスも追加しての参戦となりました。

DSCF9640

西嶋選手は当初#69のストッククラスで出場予定でしたが
「セッティングの力を貸して欲しい」との流れになり、マシン造りが進んでいない
EWCクラスへの変更になりました。

限られた時間、3人のライダーの練習という中、体格やライディングの違いがありますが
できる事を進めていきます。

このマニクールサーキットとにかく天候が安定しません。

朝は霧がよく出て、日中はいい天気かと思いきや、パラパラ雨が・・・
DSCF9656

DSCF9634

気温の変化も大きく、路面温度はコロコロ変わるし、
何より おじさんの体温調節が大変です!

そんな状況で練習走行を進めながら木曜日1回目の予選です。
(予選は木曜、金曜の2回行われます)

この日は1日晴れ!

3人の平均タイムが予選順位になります。
3人の中で西嶋選手が1番いいタイムでした。
予選結果はストッククラス16位、総合35位

明けて金曜日2回目の予選
この日は朝から雨が降ったり止んだりと難しいコンディション

第一ライダー ピエールの時はウェット路面から乾いていく状況
クラス16位、総合29位

第二ライダー西嶋選手(この先は にっしゃんと書きます)
路面は乾いていく方向ですが、濡れている箇所も多くスリックタイヤでは厳しい状況。

そこでカットスリックを選択し、それに合わせてセッティングの変更。

日本のサーキットは経験があるのでコースの状況からある程度のセッティングの目安が
ありますが、マニクールサーキットは初。

事前にDVDなどでコースの勉強はしましたが完全には把握できません。

練習走行からの車体セッティングの流れ、にっしゃんの走り方をイメージして調整。
20分の予選開始。

コースコンディションは徐々に乾いていく方向。
途中でスリックタイヤに交換するかも?
セッティング変更でピットインするかも?

あらゆる想定をしながらコースサイドへ走りを見に行きます。

幸いチームのピットが最終コーナー近くだったので走りを見つつ、ピットイン時には戻れる場所で助かりました。

スタート後はコースの確認もあり慎重に周回する にっしゃん。

徐々にペースアップ

見てる感じは他のマシンと比べてもしっかりトラクションが掛かって悪くなさそう。
それでも この状況では いつピットインしてもおかしくない。

ストップウオッチを見ながらピットインにもスタンバイしつつ時間が過ぎていく。

タイムモニターが無いので順位はわかりませんが、ピットインしないという事は・・・

○セッティングが大きく外していない
○走っている にっしゃんが他のライダーと比べて遅くないと判断している事

そしてピットインすることなく20分の予選終了。

ピットへ戻るとスタッフが大騒ぎしています。

何???

モニターを指さして 「見て!見て!」と・・・

総合12位、クラス7位!!!

やったね、にっしゃん!!

ピットに帰ってきた にっしゃんをみんなが大喜びしながらお出迎え。

みんな いい顔してたなぁ~ (^^♪

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「セッティング、バッチリやったよ!」 と にっしゃん。 

メカニック冥利につきますね。

長いことレースをやっていると時々こういう場面に出会えます。
しかし多くの時間は結果が出ず、悩んでいるものです。

そこでどれだけ必死に悩んでいるかで出る結果は変わります。
精一杯やっても結果が出ない時も もちろんあります。
しかし結果が出た時の喜びは何ものにも代えられません。

過去に色んなチームで仕事をさせてもらい、
沢山の経験を積ませてもらったおかげで今があります。本当に感謝しています。

「レースメカって ドMだね」 って言われます。
確かにそうかもしれませんね。

みんなが喜んでる姿、達成感・・・

『とびっきりの瞬間』 

一度それを味わってしまうとやめられないからやり続けているんでしょうね・・・

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この予選結果の大きな要因は やはり 『西嶋修』 です。

マシン、コースの状況判断が的確でなければこの結果は出ません。

最高の仕事をしてくれました!

ありがとう、にっしゃん
このマシンを速く走らせてくれて。

2回行われた予選ですが、ドライコンディションでの1回目のタイムが予選順位になり
決勝は35番手からのスタートです。

さあ、明日は決勝日!

続く