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2013 鈴鹿8耐 その8 決勝スタート
2013年08月11日

順調に走行するにっしゃん

2分16秒~17秒で順位も33番手あたりをキープ
『職人』 この言葉がピッタリな仕事をこなしている

予定では21周でピットインの予定

3人のライダー個々の燃費がとれていない事、スタート前に3周する事、その他・・・
それらを踏まえて1回目は安全に21周でいこうと前日のミーティングで決めていた

そろそろ入ってくる、準備をする

サインマンに確認するとまだ残り3周だと・・・

ロフォンに確認する

「21周だよね?」

「24周行く」

「無理だ、合計27周になる。確実にいこう」

「いや、24周行く」

何を言っても聞かない

予想以上にいい順位がロフォンを惑わせたのか・・・

昨日のミーティングでの話が頭をよぎる
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自分が初めて使用する耐久タンク

形状によってガス欠症状がそれぞれ異なる

2人のレギュラーライダーに聞いた
「ガス欠症状が出てどれくらい走れる?」

「症状が出たらそんなに走れない、すぐガス欠で止まった事がある」

ガス欠だけは避けなければ・・・

みんなの意見は一致した

そうして決まった『21周』だった

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祈るようにモニター画面を見る
(この先、何度かこのモニターに助けられることになる。)

前に書いたが、このモニターは34位までは区間タイムとバックストレートの最高速を表示する。

よって、明らかなペースダウンや、緊急ピットインを把握することができる。

22周目に入ったところで明らかにペースが遅い

みんなに準備の声をかける

最悪のケースかも・・・心拍数が急激に上がったのを覚えている

しかし、かなり遅いながらもバックストレートのスピードが表示された

「入ってくる!!」

練習通りの作業をこなし、ライダー交代

にっしゃんに確認する

「ガス欠です」・・・

ロフォンに詰め寄る、いや、噛み付くという表現がふさわしかっただろう

ありったけの英語とボディーランゲージで吠えた

「昨日あれだけ21周で行こうと確認したじゃないか!!約束だったはずだ!!」
「スプリントレースじゃない、耐久レースだ」
「完走することが第一だ」

予想以上の順位で「もっとにっしゃんで引っ張りたい」と考えたのかもしれない。

ピット裏へ行き
「エキサイトして悪かった。でも、どうしても解って欲しかった」

ロフォン 「すまない、俺の判断ミスだった」

解ってくれた

第2ライダーのジャネスも順調にいいペースで走行している

そろそろライダー交代の時間

第3ライダーのザビエがスタンバイ

ピットイン!! 素早く作業を終え、ライダー交代しザビエがピットアウト

2人より若干タイムは遅いが、しっかり自分の仕事をこなしている

そして12周を過ぎたころ、ハプニングが・・・

続く